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2012シーズンに向けて、ストーブリーグの動きも活発になってきた。
2週前には「ゴトビ監督が韓国代表チームに招聘」などと報じられ、
それをエスパルスが正式リリースで即座に否定・火消ししていた。
選手の契約更改・移籍も、代理人の思惑やちょっとした発言で、
虚実入り混じって報道されるだろう。
天皇杯は、8強に進出。比較的対戦相手に恵まれた「櫓」で
期待しているが、まずは34試合のリーグ戦を総括しておきたい。
2011年、清水エスパルスのリーグ戦の成績はこのようになった。
J1は18チーム、その中での位置付けを主要なデータで確認する。
※悪い指標は少ない順から順位付け
2011年 (カッコ内は2010年の数値・順位)
11勝12引分11敗(15勝09引分10敗)
勝点 45→10位(54→06位)
得点 42→11位(60→03位) シュート数 338→17位(403→12位)
失点 51→12位(49→15位)被シュート数 427→13位(407→07位)
警告 67→18位(55→10位) 退場 5→18位 (4→13位)
得失点差がマイナス、シュート数もワースト2位、
各指標がチームの順位をことごとく下回っている割には
10位に踏み止まった、という見方もできる。
ただ、警告・退場がともにリーグワーストというのは是認できない。
相手の得点機会を覚悟の上で摘み取る、「やむを得ないカード」でなく、
大半は守備の対応遅れで食らっている。抗議もあった。
出場停止でメンバーが固定できず、戦績停滞の一因になったと思う。
また、J公式サイトの選手出場記録を確認。節毎に何分間出場したか
わかる。1試合90分、34試合、11人出場で、延べ出場時間は33660分。
昨年で退団した選手は2010年のリーグ戦、合計でその59%に出場していた。
ゆえに、全く別のチームになったといっても過言ではないが、
その出場時間は結局誰が穴埋めしたか? ということに興味があった。
2010オフで清水を退団した選手の2010年リーグ戦出場時間・19070分
→この時間を穴埋めした内訳
2011新加入選手のリーグ戦出場時間合計・・・・・・・・・・・・・・・・・・9706分
残り(2010以前から在籍していた選手が穴埋め)・・・・・・・・・・9364分
ざっくり言えば、流出した半分は他チームからの獲得で補い、
足りない残りは既存の選手で穴埋めした、ということだ。
前者は主にアレックス・高原・高木、それと監督直々のシーズン途中の
補強組、ヨンアピン・ユングベリで、それなりの結果と存在感はあった。
後者は大前が大きく伸び、太田や辻尾がそれに次ぐという印象だが、
若手は者足りず、小野のケガに加え、守備面では児玉という選択肢が
消えてしまったのも地味に痛かったと思う。
【監督・采配】
○震災チャリティーとはいえ、アヤックスと試合できたり、
ユングベリを一本釣りするところなど、この監督ならではの
コネクションは真似のできない芸当だ。クラブ史に残る出来事。
GM的な仕事は申し分ない。
△在籍選手を「育てて」起用、「その適性にあった戦術」を採用するなど、
中位のクラブが普通やるようなチーム作りではなかった。
やりたい戦術、理想が先行、選手を「選ぶ」「当てはめる」「獲る」
ほうがメインだったのではないかと思う。
代表監督やビッグクラブならば、、選手をパズルの一片のように
当てはめればよいが、清水でそのやり方のままでよいのか?
という疑問は残る。
「育てる」は強化部の仕事でもあるし、就任初年度だから評価は保留。
戦術が浸透すれば、今後○なり◎となるか・・・。
×交代起用がドンピシャ嵌ることが少なかった。
対戦相手を研究した、いい意味の臨機応変さがなかった。
韓国代表分析官の経歴から、もっと相手の弱点を突いた、
狡猾なサッカーで勝ち点を拾ってくれると思っていたが・・・。
ワンボランチに固執しているが、ヨンアピンじゃないと務まらない
戦術では、シーズン中にガス欠になってしまう・・・。
「親」ゴトビ的に今シーズンを評するなら、
“J2落ちもあるかと嘲笑されるほどの主力選手の流出の中、
残留が目標でない、上位を目を向けたチーム造りをした。
「アジアのチャンピオン」となるべく、理想とする攻撃サッカーを
貫き、シーズン後半には小野・ユングベリ・ヨンアピンによる
J屈指の中盤を構築、大前・高木も大きく活躍。
2位名古屋相手に完勝を収め、「目指すサッカー」をやってみせた。”
という作文がよいと思うが、小野・ユングベリ同時出場は
結局2試合、合計116分。これをチームの軸にするのは、あまりに
リスクが大きいと思う…。